昼に恵比寿へ散歩に行ったら、ガーデンプレイスにある東京都写真美術館ホールで『地球交響曲(ガイアシンフォニー) 第六番』を上映していた。龍村仁監督による超有名なドキュメンタリー映画のシリーズの最新作だが、残念ながら私は今まで第一〜五番を観たことがなかった。ちょうどいい機会と思い、ホールに入った。
「虚空の音」というテーマで、何人かの日本のミュージシャンの演奏と、海外の著名な演奏家へのインタビュー、そして最後にクジラの歌を研究している海洋生物学者へのインタビューからなる内容だったが、なかでも私がいいな、と感じたのは、米アイダホ州に住むピアニストで、「私の使命は音楽の通り道になること」と語る、ケリー・ヨストのインタビューだった。この人の音楽家としての人生に対する謙虚さ、厳しさは、自然の完全さの認識、すべては予定されているという認識と深く結びついている。アイダホの大自然の中で車を運転しながら、カーステレオで自分の演奏の録音を聴いていたら、ふっと「これは自分が演ったんじゃない」と感じた、というエピソードも興味深かった。
東京都写真美術館では5月29日から6月8日まで、第一番〜第六番を一挙上映するそうだ。
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