2011年4月24日日曜日

電子ジャーナル『宗教と社会貢献』

電子ジャーナル『宗教と社会貢献』第1巻第1号が刊行された。

『宗教と社会貢献』

「宗教と社会」学会・宗教の社会貢献活動研究プロジェクトに集った研究者たちが母体となった「宗教と社会貢献」研究会の創刊する査読つき電子ジャーナルで、「宗教と社会貢献」にかかわる学術論文を発表して研究者の関心を広く社会に伝えることを目的としている。編集委員長は稲場圭信大阪大学准教授

第1巻第1号の目次は以下のとおり。

創刊の辞 稲場 圭信
論文
無自覚の宗教性とソーシャル・キャピタル 稲場 圭信
ソーシャル・キャピタル論の射程と宗教 櫻井 義秀
賀川豊彦と海洋文明―死線と大震災を越えて― 濱田 陽
宗教活動は社会貢献活動か? ―「宗教団体の社会的な活動に関するアンケート調査」の分析― 寺沢 重法
フォーラム報告
多宗教の実践知が社会を救済する―「共生社会と宗教」を終えて― 山口 洋典
博士論文概要
『野宿者支援における宗教の社会参加 ―Faith-Related Organization の観点から―』 白波瀬 達也
書評
磯村健太郎著『ルポ 仏教、貧困・自殺に挑む』 髙瀬 顕功
細谷幸子著『イスラームと慈善活動 ―イランにおける入浴介助ボランティアの語りから―』 葛西 賢太

濱田さんの論文タイトルをみて、おや、と思われるかもしれない。「大震災」は1923年9月1日の関東大震災のことで、もちろん3月11日よりも前に執筆され、投稿された論文だ。このたびの東日本大震災にさいしての編集委員会の思いは、稲場さんの「創刊の辞」につづられている。

10月末刊行の次号(1巻2号)の投稿受付も6月末締め切りで行われている(投稿規定)。

私も今回編集委員の一人に加えさせていただき、主に投稿用テンプレートの作成やPDF化などのプロセスに関わっている。国内外のオンラインジャーナルや機関リポジトリなどには日々お世話になっているが、ジャーナルを編集する側に回るのは初めての経験だ。