著者の芳賀学さん・菊池裕生さんから、新刊の『仏のまなざし、読みかえられる自己—回心のミクロ社会学—』(ハーベスト社)をいただいた。
仏教系新宗教の「真如苑」で行われている青年部弁論大会という行事をとりあげて、宗教心の中核にある「回心」がどのような社会的プロセスの中で編み上げられていくのかを詳細に記述、分析した研究書である。
85万人の信徒を抱える教団とはいえ、一つの宗教団体の内部で一般信徒が行っている信仰活動に集中した研究ということで、宗教に対する世間一般の興味関心からすると少し遠い内容という印象をもたれるかもしれない。しかし、それゆえにこそ、こうした活動への注目が宗教を理解する上で必要であることが、第一章ではっきりと示されている。
そして、理論的支柱になっている「自己物語論」やフィールドワークの方法論などにも、学び得られるところが大きい。
2 件のコメント:
黒崎さん大変ご無沙汰しております。拙著をご紹介いただき、ありがとうございました。
内容は、批評の会の時代から少しずつ積み上げてきたものを、改めて改稿したものです。そのため、少なくとも菊池担当部分は、研究会や学会などで多くの方々からいただいたコメントを元に編み上げられております。
この場をお借りして感謝を申し上げますと共に、これからもよろしくお願いいたします。
こんにちは。ご著書をお贈りいただいたお礼を申し遅れておりました。すみません。
これからもよろしくお願いします。
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