2008年9月17日水曜日

古夜 INISHIE NIGHT

NPOちんじゅの森

昨日、赤坂日枝神社にイベント「古夜 INISHIE NIGHT 御岳山」を観に行った。

「古夜 INISHIE NIGHT」は、9月14日の日本宗教学会のパネルでお世話になった中尾伊早子さんが主宰する「NPOちんじゅの森」が企画・制作するイベントの一つだ。各地の神社を舞台に、そこに語り継がれてきた神話を現代人の心にも響くように脚色して語るというもので、今回はその5回め、5つめの話だという。ヤマトタケルと、鎌倉時代の武将・畠山庄司次郎重忠という二人の主人公を軸とするストーリーだった。日枝神社の社殿の中で、観客は最初みんな少し堅かったけれど、巧みな演者(Team励風)に誘われて、だんだんと悲哀に満ちた英雄譚の世界に引き込まれていった。

パネルでの中尾さんからのコメントで、祭りや神話は古来の農耕社会に根ざしたもので、現代人の生活はそこから切れているのに、どうしたらその意味が伝わるのか、ということがあったが、中尾さんたちは古式ゆかしい神社というある種緊張する舞台で、しっかり入場料を払ってもらうイベントを催すなかで、厳しくその答えを練ってこられたのだと感じた。

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