2009年2月19日木曜日

高大連携授業

しばらくブログをお休みしていたが、そろそろ再開したい。

さて今日は、高大連携授業(推薦入学者のための入学前教育)のために栃木の高校に出かけた。写真は太平山から見下ろした栃木市街と短大・高校のキャンパス。

1月末から2月にかけて週1回オムニバス形式での授業だが、各担当者が2回分を3時間ぶっとおし(途中10分休憩あり)で行うという、高校生には少々ハードなもの。私の回のテーマは「現代社会と神社」で、前半では都市化をはじめとする戦後の社会変動のなかで人々の神社神道へのかかわりが変化してきたことを説明し、後半では「伝統文化の継承と地域づくり」、「環境」、「社会福祉・社会貢献」の具体例を挙げて、世代間のつながり、自然とのつながりを求める新しい動きと神社とのかかわりについて考えてもらうという内容にした。同じ内容を1月31日に渋谷でも行った。

ここ数年重ねてきた調査で撮影し、共同研究者からも提供していただいた写真や動画をふんだんに取り入れ、間口を広げてわかりやすい講義になるよう心がけた。そのためか、小テスト答案用紙の余白に書いてもらった感想には、「わかりやすかった」、「身近に感じられた」といったものが多かった。その一方で、「やはり自分にとって神社は縁遠いものと感じた」という感想もあったが、そうした感覚を、現代の社会状況のなかで位置取りするための材料を得てもらえれば、よしとしたいと思う。

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